2009年8月2日22時25分
09年4〜6月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は08年1〜3月期以来、5期ぶりのプラスになりそうだ。民間調査機関15社が7月末までにま とめた予測は、前期比年率換算で1.1〜6.4%で、平均は約3.8%。ただGDPの水準自体は低く、先行きはまだ楽観できない。
昨秋の「リーマン・ショック」後の世界同時不況で、日本経済は08年10〜12月期、09年1〜3月期に年率換算で2ケタのマイナス成長に陥ったが、ようやく景気の「底打ち」が確認されそうだ。
背景にあるのが、輸出の持ち直しと政府の景気対策の効果だ。GDPの主要項目のうち、輸出は中国向けを中心に回復が続き、08年7〜9月期以来、 3期ぶりに増加しそうだ。個人消費も、エコカー購入補助や家電のエコポイントといった景気対策の効果で3期ぶりに増え、公共事業は2期連続で増加の見込み だ。
ただ、前期比プラスに転じるとはいえ、GDPの水準は低い。戦後最悪のマイナス成長となった09年1〜3月期の実質GDPの規模は年換算で518 兆円で、最近のピークの08年1〜3月期の566兆円から8%も減少。年率換算で3〜4%台のプラス成長が続いても、ピークの水準に戻るには1年以上かか るとみられる。
成長の持続性への懸念も根強い。個人消費では、ボーナス減や失業率の上昇もあり、徐々に景気対策の効果が薄れるとみられる。先行きの不透明感か ら、企業の設備投資はマイナスが続きそうだ。「プラス成長を手放しで喜べる状況にはなく、実感が伴わない回復となる」(明治安田生命)との声も出ている。 内閣府は17日に4〜6月期のGDPの1次速報値を発表する。